「無脂肪牛乳」
生乳からほとんど全ての脂肪分を除去したもので、乳脂肪分が0.5%未満のもの。低脂肪牛乳・無脂肪牛乳は、ともに原材料は生乳100%のみで、無脂乳固形分(タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど)は8.0%以上のものです。カロリーを気にしている方、ダイエット中の方など、脂肪を制限している方にお勧め。生乳のみを原料として、タンパク質・ビタミン・カルシウムなどは牛乳とほぼ同等に摂取できるのが特徴。
「加工乳」
加工乳は飲用乳ではあるが牛乳ではない。生乳や牛乳などにクリームやバター、脱脂粉乳などの乳製品を加えたもの、あるいは生乳を原料としたバターや脱脂粉乳などの乳製品を加工したもので、無脂乳固形分のみ8.0%以上もので、主に、乳脂肪分を少なくした低脂肪(低脂肪乳)タイプと、成分を濃くした濃厚(濃厚、特濃)タイプがある。低脂肪タイプは、脱脂肪などを加えて乳脂肪分を少なくしたもの。牛乳よりはエネルギーは少ないが、タンパク質、カルシウ無脂乳固形乳固形分は多く含まれている。「カルシウムを多く摂取したい」「脂肪は控えたい」という人にはピッタリ。乳脂肪分は1.0~1.5%、無脂乳固形は8.5%~10%のものがほとんど。一方「濃厚タイプ」は、牛乳よりもさらにコクのある味を好む人のために、生乳に濃縮乳、クリーム、バターなどを加えたもの。脂肪、タンパク質、カルシウムなどの各成分が多くなっているので、栄養価も高くなって、風味にも濃厚感が増している。乳脂肪分は乳脂肪分は4.0%~4.6%、無脂乳固形分は8.5%~10.5%程度のものが一般的。その他に、流通量は少ないが乳脂肪分0.5%未満の無脂肪タイプもある。
「乳飲料」
乳飲料も飲用乳ではあるが牛乳ではない。生乳や乳製品を主原料として、コーヒー、果汁、ビタミン、ミネラルなどの乳製品以外のものを加えた飲み物。「牛乳」とは異なり、これらの成分を付け加えることができる。【乳固形分が3%以上】と定められており、主なタイプには、カルシウムや鉄分、ミネラルなどの栄養成分を加えた「栄養強化型」と、コーヒーや果汁、糖分などを加えて風味をつける「嗜好飲料型」、乳糖(牛乳の成分)を分解せる酵素を加えて、お腹のゆるみを軽減するように調整した「乳糖分解型」とがある。
「特別牛乳」
国から「特別牛乳搾取処理業」の特別の許可を受けた施設で、厳しい衛生基準をクリアして製造された牛乳のこと。「搾りたてを加熱殺菌処理しなくても安全に飲める」無殺菌牛乳、(国の許可があれば加熱殺菌せずに販売することも可能だが一般的には低温殺菌)または低温殺菌(63~65℃で30分以上)された牛乳を指し、生乳に近い風味や栄養成分の豊富さが特徴。その許可を受けた施設は全国に数件しかなく、一般の牛乳とは異なり、殺菌方法も成分規格も特別に定められていてとても希少な牛乳。【乳脂肪分3.3%以上、無脂乳固形分8.5%以上】
★牛乳の殺菌方法 超高温殺菌(一般的):120~130℃で2~3秒間 低温殺菌 :63~65℃で30分以上
「優良牛乳」
硬性鏡規約に定められた品質基準(乳脂肪分、無脂乳固形分、細菌数、細胞数)をクリアした生乳を用いて製造された牛乳の事。この基準は特に、乳牛の健康状態を示す体細胞数などが厳しく管理されており、品質に厳しい基準が設けられていること意味する。具体的な品質基準は次の通り。
・乳脂肪分:3.5%以上 ・無脂乳固形分:8.5%以上
・細菌数:10万個/ml以下 ・体細胞数:30万個/ml以下
「優良」「特選」「厳選」と表記できるのは、これらの厳しい品質基準を満たした生乳のみを原料に作られた牛乳のみ可能となる。
コメント