話が進むときというのは時に、一瞬で進むときがある。昨日はまさにそれだった。相続が発生して新しい所有者になった住宅だったが、その方が都合で家を出ることとなって、その住宅が空家となるために、維持管理を任されていた。維持管理といっても郵便物を見て所有者の方に知らせるとか、室内の掃除をするとかなどしかしていないが、所有者の方とは遠い親戚にあたり、無償でやっていたために正直しんどいところもあった。その方には他に頼める人もいなかったために、売れるまでの間ということで引き受けていた。
結構安い値段で売りに出していたので、すぐに売れると思っていたが、現実は甘くなかった。定期的に(2ヶ月に1度くらい)内見希望の方が来てはくれるが、なかなか好印象は得られずにすべて断られていた。要因はいくつかあるので、何とかいろいろとやってはみたが、やり方が悪かったのかうまくいかなかった。他の考えられる要因は僕の力ではどうしようもないことばかりだった。内見してくれる方の数をこなして、マッチしてくれる方を何とか探すしかないと長期戦だと思っていた。そしてここの所、連発して内見してくださる方が来てくれて、結構手ごたえの良いお客様も増えてきた感じだったが、最後は断られていた。やっぱりなかなかだと思っていた。
その日も内見の予定があり、軽くその住宅の掃除をしていると、隣人の人が現れて、「最近、お客様の出入りが多いね」と話しかけてもらえて、その時に「それでもなかなか決まらない」というと、「僕が買おうかな」と言ってくれた。冗談かと思ったが本気だった。すぐに所有者さんに連絡すると「あの人なら間違いないのですぐに進めてくれ」という。これからいろいろと細かい話に入っていくが、「何故、隣の人に最初に声をかけなかったのか」後から考えるとそれがセオリーだと思う。でもとりあえず何とかなって良かった。一安心だ。これを良い勉強だったことにして、これからもっともっと人の役に立てるように頑張っていこう。とりあえずありがとうございました。
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